イソプロピルアルコールはエタノールの代用品として手指の殺菌に使えるのか?【エタノールの代用品】

先日ホームセンター買い物に行ったとき、塗料のコーナーで「イソプロピルアルコール」に売り切れの札が出ていたので、「まさかコレを除菌のエタノールの代わりに使っているのでは??溶剤コーナーですよ?」と思ったので調べてみました。

■イソプロピルアルコールとは?

イソプロピルアルコールの正式名称は2-プロパノール、別名としてイソプロピルアルコール(IPA)またはイソプロパノールと呼ばれ、主に溶媒や殺菌用途に使用されます。

2-プロパノール、イソプロピルアルコール、IPA、イソプロパノール は呼び方が違いますが同成分のようですね。


日本薬局方のイソプロパノールの添付文書には以下の記載がありました。

【効能・効果】 手指・皮膚の消毒、医療機器の消毒
【用法・用量】 通常イソプロパノールとして50~70vol%溶液として用いる。
本剤は消毒用としてエタノールの代わりに用いられる。

50~70vol%の濃度で手指消毒・医療機器の消毒に使用されているようです。

■イソプロパノールとエタノールの効果の違いは?

イソプロパノールは脱脂作用がエタノールより強く、皮膚に使用した場合エタノールの比べ荒れるようで、特に目や粘膜・蒸気への曝露などへの注意が強くなされています。

ヒト推定致死量(経口)はエタノールが250~500mLに対して、イソプロパノールは120~240mLとなっており、人体への毒性がエタノールより強いといえるでしょう。

■イソプロパノールとエタノールの細菌・ウイルスへの効果は?

一般細菌については、イソプロパノール(70%)とエタノールではほぼ同程度の効果があるとされていますが、ウイルスに関してはエンベローブ※1を有するウイルスはどちらも同程度の効果ですが、エンベローブを持たないウイルス※2の不活化は1時間でも不活化できないウイルスが多いようです。
※1 コロナウイルス、インフルエンザA、ワクシニア、単純ヘルペス、ニューカッスル等   ※2 アデノウイルス、コックサッキー、ポリオ、エンテロウイルス等

コロナウイルスはエンベローブを有するウイルスなので、イソプロパノール(70%)は有効と言えます。
厚生労働省のガイドライン内にもイソプロパノールは有効である旨の記載がありました。

■まとめ

イソプロパノール(売り場での表示はイソプロピルアルコール)は適切な濃度の50~70vol%でコロナウイルス対策で使用するのは問題がないようです。肌荒れや密室での蒸気への曝露にはエタノール以上に気をつけましょう。

ただし、amazonなどで売られているものはあくまで工業用の溶剤目的で生産されているものが殆どなので、完全に自己責任の範囲となりますが、純度も高いものもが多いので適切に精製水で薄めて使用するには問題がないかと思います。

個人的には、手指の殺菌や空間除菌には次亜塩素酸ジアニストを愛用していますが、こちらはなかなか生産がいっぱいいっぱいなようです。。