インフルエンザやノロウイルスを筆頭に冬期に猛威を奮うウイルスたち。そしてさらには新型のコロナウイルスの発生と、厄介なウイルスたちに対処する方法は何があるでしょうか。
予防法としては、とにかく付着したウイルス・菌を洗い流すうがい・手洗いを基本に、他人にうつさないようマスクの装着・咳エチケットの励行があります。
それにプラスしてスプレーする除菌スプレーや手指消毒薬も加えると更に安心できますよね。
でも一体どれを選んだらいいのでしょうか?
インフルエンザウイルスにはアルコール手指消毒剤が有効ですが、ノロウイルスには効果が薄いと言われています。
ノロウイルスにはハイターなどの次亜塩素酸ナトリウムを希釈した消毒剤が有効とされていますが、市販のハイターなどを薄めたものはアルカリの液性が強く、手荒れや塩素ガス・思わぬ所が漂白されてしまうなど不都合も多く見られます。
そこで他に何か良い消毒剤はないものかと探していた所、「ジアニスト」に辿り着きました。
■これだけでウイルス対策はOK!「ジアニスト」とは何か
「ジアニスト」とは「微酸性の次亜塩素酸水」です。
ハイターなどに含まれている成分は「次亜塩素酸ナトリウム」で、名前は似ているものの別ものです。
微酸性の次亜塩素酸水は、次亜塩素酸ナトリウムの80倍の殺菌効果があるとされており、次亜塩素酸ナトリウムの欠点である刺激性や発がん物質が生成されません。
微酸性の次亜塩素酸水は、菌やウイルスに触れた瞬間に除菌とともに水と化合物に分解される為、体と環境にやさしい殺菌剤と言えるのではないでしょうか。
これだけで冬のウイルス対策はOK!
名称 | 次亜塩素酸水(40ppm) | 次亜塩素酸ナトリウム(1000ppm) |
---|---|---|
Staphylococcus aureus (黄色ブドウ球菌) | ◎ | ◎ |
MRSA (メチシリン耐性黄色ブドウ球菌) | ◎ | ◎ |
Bacillus cereus (セレウス菌) | △ | △ |
Salmonella Enteritidis (サルモネラ菌) | ◎ | ◎ |
Vibrio parahaemolyticus (腸炎ビブリオ菌) | ◎ | ◎ |
Escherichia coli O-157:H7 (腸管出血性大腸菌) | ◎ | ◎ |
Campylobacter jejuni (カンピロバクター菌) | ◎ | ◎ |
ノロウイルス (ネコカリシウイルス) | ◎ | 〇 |
インフルエンザウイルス (2009年新型を含む) | ◎ | ◎ |
Candida albicans (カンジダ) | ◎ | ◎ |
Aspergillus niger ; アスペルギルス (黒カビ) | △ | × |
Penicillium cyclopium ; ペニシリウム (青カビ) | △ | × |
殺菌効果又は不活化効果:◎(速攻)>〇>△>×(無効)
■新型コロナウイルスにも有効
NITEの最終報告によると、以下のような記述となっていました。
次亜塩素酸水は、以下のものを有効と判断しました。 ・次亜塩素酸水(電解型/非電解型)は有効塩素濃度35ppm以上 ・ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは有効塩素濃度100ppm以上 なお、今回の検証結果を踏まえると、 次亜塩素酸水の利用に当たっては以下の注意が必要であることが確認されました。 ①汚れ(有機物:手垢、油脂等)をあらかじめ除去すること ②対象物に対して十分な量を使用すること NITE : 新型コロナウイルスに対する消毒方法の有効性評価について最終報告
■消臭にも「ジアニスト」
菌やウイルスに触れると分解されると書きましたが、有機物に触れても分解されるので、消臭効果もかなり期待できます。
現に「何かよどんだ部屋」にファ○リーズの如くシュッシュと噴霧してしばらくたつと、ウソの様にスッキリした空間になります。 ただし、呼吸器への負担を考えると、吸い込まないように注意しましょう。
■常時噴霧はどうなんだろう
超音波加湿器とセットで販売されているものもあります。空気中の菌やウイルス、ニオイなどに対処するためかと思いますが、これはあまり安全性に関して確かな情報がでてきませんでした。 多少なりとも塩素ガスが発生すること、生成方法にもよりますが、次亜塩素酸ナトリウムを炭酸によるPh調整の場合はNaHCO3(いわゆる重曹)も発生すると思われますので、金属・機械類に影響が無いかと考えると、個人的にはおすすめしません。 手指・たまに消臭などにスプレー噴霧する、というくらいにとどめておいたほうがいいでしょう。
■花粉やアレル物質にも?
「ジアニスト」に付属のパンフレットには、上項の有機物に触れると分解という能力で、花粉やアレル物質を抑制する効果もうたわれておりますが、あいにくアレルギーはないのでそちらの効果の程は不明です。
■おわりに
予防に対して「予防したおかげで○回も防ぐことができた!」と証明することは難しく、はたして「ジアニスト」がどの程度に効いて除菌、ウイルス退治をしてくれているのかは想像することしかできませんが、色々気をつけているせいか、ここ6年は冬期のインフル・ノ口等感染性胃腸炎にはかかっておりません。
気を抜いた夏季には何度もかかっています(ほぼ毎年)!
一年中気をつけたいものですね。
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